ミョウバン水で、ワキガは治りません。
そもそも、なぜ臭うのかご存知でしょうか。
臭いは汗や皮脂、角質などを皮膚にいる菌(常在菌)が分解してそれが酸化することによって臭いが発生します 。
脇には、アポクリン汗腺という汗が出る管があります。
アポクリン汗腺は人間の特定部位(脇、デリケートゾーン、乳首の周り、耳の中)にあります。
そのアポクリン汗腺から出る汗にはタンパク質や脂肪、尿素、アンモニアなどが含まれており 、この汗が分解され酸化すると強い臭いが発生します。
臭いの強弱があるのは、アポクリン汗腺の数や体内環境、食生活、生活習慣の乱れなど様々な要因があります。
そこでミョウバン水は何に効くのかと言うと、ミョウバン水には殺菌、消臭、制汗(収れん)作用があります。
汗をかくと雑菌が増殖します。
この雑菌を減らしてくれるのが、ミョウバン水の殺菌作用です 。
ミョウバンは水に溶けると、弱酸性になります。
酸性下では、雑菌が繁殖しにくくなるといった特徴があります。
そして臭いの原因の一つがアンモニア臭。
アンモニアはアルカリ性なので、ミョウバン水の酸性と中和して消臭効果もあります。
それともう一つ制汗(収れん)作用があるのですが、ミョウバン水の場合は毛穴を引き締めて毛穴の大きさを小さくする(収れん作用)ことにより汗を出にくくする制汗作用なので、汗かきの方にはほとんど効果がないレベルだと思います。
ただ、汗をかいても雑菌がいなければほとんど臭いがしないので、ミョウバン水の殺菌作用で臭いをかなり抑えることができます。
ミョウバン水の正しい使い方
■ ワキ
入浴後タオルで拭いた後、ミョウバン水をスプレーでかけるかコットンに染み込ませて使用します。
ワキは 手を下すと乾きにくくなるので、ドライヤーで乾かすと良いですよ。
■ 顔
入浴後、洗顔後にスプレーで垂れない程度に軽くかけます 。
コットンを使用する場合は、優しくパッティング。
顔はすぐ乾くのでドライヤーは使いません。
また乾くと収れん作用で肌が突っ張った感じになります。
保湿対策をお忘れなく。
■ デリケートゾーン
デリケートゾーンにはあまりお勧めできません。
デリケートゾーンの臭いは、汗の臭いの他におりものや膣内環境にも臭いの原因があります。
しかも蒸れやすいため、かゆみや赤みの出やすいので使用しない方が良いです。
どうしても匂いが気になるなら、性器の周りだけに使用してください。
ポイント
ミョウバン水には保湿効果がありません。使用後は必ず保湿対策を行ってください。
保湿をしないと過剰に皮脂が出やすくなります。
脇の臭いを最大限抑える効果的な使い方
臭いの強い方は、入浴後一回使用しただけでは1日もたないと思います。
汗かきの方も汗で流れてしまって、午後には臭い出すといったこともあるかもしれません。
そんな時の対処法を解説します。
臭いの原因は、先ほども述べたように汗や皮脂などを雑菌が分解して酸化したものが臭いの元になります。
なので「臭い始めたかも!」 と感じたらすぐに臭いのもとを拭き取ってください。
そうすることで、周りが嫌がるような強い臭いは出なくなります。
拭き取り方
拭き取り方は、汗拭きシートかタオルを水に濡らして軽く絞った (おしぼり程度)タオル で優しく拭いてください。
乾いたタオルでは、汗は吸い取りますが雑菌が残ったままになります。
時間が自由に取れない場合は、休憩時間などをうまく利用してください 。
拭き取った後にミョウバン水をかけます。
ちょっと面倒くさいかもしれないけど、時間にしても5分かかりません。
何より周りの目を気にしないで済む効果は大きいと思いますよ。
それともう一つ、汗かきの方はしょっちゅう汗を拭くと思います。
汗を拭くときは、水で濡らして軽く絞ったタオルで拭くと良いですよ。
乾いたタオルで拭くと、さらに体温が上がり汗が出やすくなります。
濡らしたタオルなら皮膚に残った水分が熱を逃がしてくれるので、汗を多少なりとも抑えることができます。
是非試してみて!
一口メモ
脇毛の処理はしっかり行って下さい。
脇毛を伸ばしっぱなしにしている方は少ないと思いますけど、脇毛があると臭いの元が毛に絡まって臭いの原因になることがあります。
なので、脇毛の処理は必ず行うようにして下さい。
一番のオススメは、電気シェーバーです。剃る回数は増えますが肌に優しいです。
カミソリだと、肌を傷つける可能性があります。
毛抜きは、なるべく使わない方が良いです。痛いうえに、毛穴がポケット状になることがあります。
そのポケットに臭いの元が入り込むと、お風呂上り30分もしないうちに臭うこともあります。
拭き取る時も同様で、臭いの原因にもなります。
出来れば、電気シェーバーの使用をオススメします。